「空の巣症候群」どう乗り越えた?

空の巣

子どもが独り立ちし、残された母親が寂しい気持ちを抱えることを「空の巣(からのす)症候群」と呼ぶそうですね。子育てを終えた50代女性が直面しやすい状態です。
編集部内で、そんな時期を通過した経験のあるメンバーにきいてみました。

ケース1:家の中の火が消えたみたい

夫は単身赴任中。長女と長男が、同時に外へ出たので寂しくて。見もしない賑やかなTVを付けたりしました。
朝は寝坊ができて楽だったのですが、夜が寂しい・・・。駄犬と話したり(笑)、本を読んだり、映画を観たり。

子供たちのところに行くためにタブレットを買い、ナビ替わりにして高速道路を走っていきました。比較的近い娘のところはもちろんのこと、距離の遠い息子のところへも、自分の運転で行き来できるようになりましたよ。
今ではそのタブレットをTVにつなげてU-NEXTなんかを見て楽しんでいます。

子供がいるときは料理をしていましたが、今はひとりなのでほとんど作らなくなりました。仕事や趣味で外出していてる時は気が紛れてるから、子供のことはあまり考えなくなり、だんだん一人の生活ペースを見つけていったような気がします。

ケース2:子供への仕送りが増えすぎて

私の場合、次男が進学で家を出たとき、寂しさよりも自由を感じました。
子供のスケジュールに合わせて行動しなくてよいので。

長男に加え次男への仕送りが増えたため、夫婦二人の生活は金銭的にはちょっと苦しい。だから、お金を使わず、楽しむ方法を考えました。

新聞を隅々見ていると、講演会など無料の参加イベントがいろいろとあることに気づく!
スポーツ座談会、大学の医療セミナー、地域活性を考える・認知症を考える会、メーカー主催の健康セミナー、音楽イベント、展示会などに行ってみました。
アンケートを書いてサンプルをもらう、楽しくてためになる話を聞ける、有名人とも会えるで、結構有意義な週末を過ごしました。それは、子育てしていたときは、体験したことない時間でした。

また、夜にウォーキングも始めました。
休日には、ウォーキングイベントにも参加して、普段は歩けない鳴門大橋下を歩くこともできました。季候がよいときは、散歩も頻繁にして、こんなところにこんな店があるという発見もしました。

ケース3:1ヶ月くらいは虚無。何もする気が起きませんでした

私の場合、末っ子が家を出てから、1ヶ月くらいは虚無が訪れました。
引越しを終え、夫の運転する車で出発しようとしたとき、子どもが「18年間ありがとう」と言うので、感動と驚きで、そのあと1時間くらいは助手席で泣いていました(笑)

ご飯を作る気力もなくなりました。夫と2人だし、出来合いのものを買ってきたり、外食したり。「ご飯を作る気がしない」と宣言して公然と手抜きをしていました。

子供が巣立つ時期に合わせて何か始めようと思っていたので、友達と一緒に手作りユニットを組み、ネットで売り始めました。
作る相談をしたり、売れたら報告しあったり。昼夜を問わずメッセージをやりとりできたのも、寂しさを忘れることに繋がったと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です