私の作る服が、誰かのもとへ

50代、人生まだまだ先は長いです。これからの日々をどんなふうに重ねていくか?気になっている私たちは、諸先輩の方へ取材することにしました。

第1弾はハンドメイド販売サイトで洋服を販売している60代のSORA.NIJIさん。どんなきっかけで、新しいステップへ踏み出したのか、お話をうかがいました。


ハンドメイド販売サイトCREEMA内のSORA.NIJIのページには、リネンのコート、ドルマンスリーブのブラウス、リネンのパンツなどが並んでいます。
SORA.NIJIさんは、どういう経緯でネット販売をはじめられたのでしょうか?

既製のコートが大きくて

「あるとき、デパートでリネンコートを試着してみたら、大きすぎたんです。
その形をイメージしながら、コートの型紙を製図してみました。ネット販売で上質なリネンの布が手に入ったので、思いのほかいい感じに仕上がりました。」

SORA.NIJIさんが着ているコートを見て、2人の娘さんや自身のお姉さんから色違いをつくって欲しいと希望され作ることになりました。さらに、そのコートを見た周りの皆さん、3人からもリクエストが舞い込んできて、合計7着くらい作る結果になったのだそうです。

SORA・NIJIさらりリネンコート

お母さんもやってみたら?

「その頃、長女がCreemaで作品を販売していて『お母さんもやってみたら?』といってくれました。さきほどのコートに加え、ブラウスも作ってみて、SORA.NIJIという名前で販売してみることにしました。」

いま60代のSORA.NIJIさん。スマホやネットについて詳しかったのでしょうか?

「私は、スマホを使い初めて間もない頃でした。ネットのことはよくわからないので、娘たちに設定をしてもらいました。発送には『レターパックプラスを使うんだよ』って教えてもらったりしました。」

interview

売れて、びっくり

「Creemaに登録したのが、2017年の初夏の頃。登録したら、数日目で1着目が売れたんです。ビックリしました。最初の1ヶ月では、連続7着くらい売れて驚きの連続でした。中には、同じ方から色違いのリピートというケースもありました。Creemaにはたくさんの作品が登録されているのに、その中から見つけて買ってくださるんですよね。写真は上手に撮れてないのに・・・不思議ですね(笑)」

SORA.NIJIさんは、学生時代は洋裁や和裁を習っていたそうで、結婚された時にはウェディングドレスをご自分で縫ったほどの腕前です。娘さんのピアノ発表会のためのドレスを作ったり、セーターを編んだり、ハワイアンキルトに挑戦したりという手作り派です。

それまで趣味で作られていたという作品をいくつか見せていただきました。とても丁寧な仕上げであることがわかります。

interview

同じ悩みを持つ人がいるから

「私は身長150センチくらい。この身長に合う既製服はほどんとありません。私と同じような悩みを抱えていた人が、あちこちにいたということかもしれませんね。今は注文数は落ち着いていますが、のんびりとマイペースで続けていこうと思っています。」

SORA.NIJIさんのつくる洋服は、小さめの人にピッタリのサイズであること、上質なリネンの布を使っていること、丁寧な縫製で仕上げていることが、お客さまに響いたのでしょうか。Creemaの場合、お客さまからの代金回収はサイト側が行ってくれるのでトラブルを体験したことはないそうです。

洋裁という“得意”を活かして、誰かに喜びを届けることができたSORA.NIJIさんのお話を聞いて、私たちも自分なりのリスタートを見つけられそうな気がしました。

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